Vol 7.1
~秋の木の実を探してみよう~

小板まきばの里通信

9月の後半になると一足早くマユミやヤマザクラの葉が黄色やオレンジ色に紅葉します。本格的 な紅葉シーズンになる直前のこの季節は、いろいろな木の実の実りの季節。つややかな赤い実が 集まってぶら下がっているコバノガマズミ、小さな赤い実がぽつぽつついているのはオトコヨウ ゾメ、1cm程のリンゴのような赤い実はズミ、高い枝の上に赤い実がどっさり房になっているの はナナカマドです。直径2cm弱の赤黒い実が上向きになっているのはヤマボウシ、直径5cm程の 楕円形の実が木に巻き付いたツルからぶら下がっているのはアケビ、ブルーベリーに似た小さな 実が並んでついているのはナツハゼ、これらは食べられる実で昔は里の子供たちのおやつでした。 緑色でトンガリ帽子のような形をしたツノハシバミの実は、お腹がオレンジ色のかわいい小鳥ヤ マガラの大好物です。秋が深まるにつれて小鳥たちに食べられてなくなってしまう木の実たちを 小鳥になったつもりで探してみましょう。

Vol 7 ~植物の名前の由来を調べてみよう~

小板まきばの里通信

標高が高い当キャンプ場周辺には一足早く秋がやってきます。9月は秋に咲く草花が冬が来る前 に子孫を残そうと次々と咲いてキャンプ場を彩ります。洗い場の前にはピンク色のコンペイトウ のようなかわいい花の花畑ができていますが、これはミゾソバとアキノウナギツカミの花です。 ミゾソバは「溝に咲くソバに似た草」で見た通りの名前なのですが、アキノウナギツカミは「茎 にびっしり生えている小さなトゲでぬるぬるするウナギでもつかめそう」という意味なのだとか。 また三角山にたくさん咲いているミヤマママコナは、漢字では「深山飯子菜」と書きますが、 「山に咲く、(下側の花びらに)飯子(ご飯粒)が引っ付いているような草」というのがその名 の由来。誰が考えたのかは知りませんが、植物の特徴をよくとらえた名前だなぁと感心します。 面白い名前の植物に出会ったら、名前の由来を調べてみましょう。

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