Vol 11 ~個性的な形の木の実を探してみよう~

小板まきばの里通信

お盆を過ぎると山里には一足早く秋の気配が漂ってきて、真っ先に紅葉するヤマザクラやマユミの木 は少しづつ葉の色が変わり始めます。このころになるといろいろな木々の実が目立つようになってきま す。その中には一風変わった実をつけるものも。勾玉を1つ~3つひっつけたような形をしているのは ツノハシバミ。ヤマガラという小鳥の大好物です。丸いてまりを糸でぶら下げたような実をつけている のはツリバナ。熟すとてまりが割れて中から鮮やかなオレンジ色の種が飛び出してきます。機雷のよう な突起が付いた丸い実を上向きにつけているのはヤマボウシ。赤く熟した実はかつて子供たちのおや つでした。一度見たら忘れられない個性的な姿をした木の実を探してみましょう。

Vol 10.1 ~夏のセミの声を聞いてみよう~

小板まきばの里通信

7月、気温が連日 30°Cを超えるようになると、急に夏のセミたちが鳴きだします。キャンプ場周辺で耳 をすませて聞いてみるといろいろなセミが鳴いている事がわかります。茶色い羽で「ジリジリ」と鳴くの はアブラゼミ、透明の羽で主に午前中に「ミーンミンミンミンミーン」と鳴くのはミンミンゼミ、夕方涼しく なってきた頃に「カナカナカナ」と鳴きだすのはヒグラシです。他にはこれらのセミより一回り小さいセミ もいます。木の皮のような模様の羽で「チーーーー」と小さく鳴くのはニイニイゼミ、透明な羽で「オー シーツクツク」または「ツクツクボーシ」と鳴くのは鳴き声がそのまま名前になったツクツクボウシです。 夏ならではのセミの声をじっくり聞いてなんのセミか当ててみましょう。

Vol 10 ~夏鳥の恋を応援しよう~

小板まきばの里通信

6月、キャンプ場周辺の緑は一雨ごとに濃くなって、夏が近いことを教えてくれます。そんな緑の山のあ ちこちから聞こえてくるのは夏鳥のホトトギスの仲間たちの声。「カッコウ」と鳴くのは鳴き声がそのまま 名前になったカッコウ、「テッペンカケタカ」と聞こえる声で鳴くのはホトトギス、「ポポン、ポポン」と紙筒 をたたくような声で鳴くのがツツドリです。これらのホトトギスの仲間の鳥は「托卵」をすることで有名で す。「托卵」とはウグイス等の別の種類の鳥の巣に卵を産んで、卵をその鳥に育ててもらうという習性 のこと。托卵をする理由はよくわかっていませんが、ホトトギスの仲間は体温が低くて卵を温めるのが 苦手だからという説が有力なのだとか。恋の相手が見つかるまで一生懸命鳴き続ける夏鳥のオスた ち、早く相手が見つかるように応援してあげましょう。

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