Vol 13.2 ~よく似たスミレの名前を当ててみよう~
4月半ば、ヤマザクラが咲き始めて山のあちらこちらがほんのりとピンクに染まり出します。少し前に歌
の練習を始めたウグイスも、少しづつウグイスらしく鳴けるようになってきました。木々も早く紅葉する
木から次々に若葉を出して、里山は一気に春らしさが増していきます。地面のあちらこちらにはいつの
まにか小さな野草の花畑が出来ています。黄色いタンポポ、白いタネツケバナ、紫色のカキドオシや
ムラサキサギゴケなど。他にも薄紫のタチツボスミレやオオタチツボスミレ、白いニョイスミレなどのスミ
レの仲間もたくさん咲いています。タチツボスミレとオオタチツボスミレの花は大きさがちがうものの
葉っぱの形も花の色もよく似ていて見分けるのが難しいのですが、花びらの後ろに突き出している距
(キョ)と呼ばれる部分の色で区別することが出来ます。距の色が薄紫色なのがタチツボスミレ、白色
なのがオオタチツボスミレです。スミレの距の色をくらべて、スミレの名前を当ててみましょう。...