Vol 13.3 ~植物の和名や別名の由来を調べてみよう~
遅咲きのヤマザクラが咲くころになると、里山は色とりどりの新緑に彩られます。気温が高い晴れた日
にはウグイスやキツツキ等の春の鳥たちの声に交じって、「ポポン、ポポン」というツツドリや「ピッポ、
ピリルピリル」と聞こえるキビタキ等の初夏の鳥の声が聞こえてくるようになります。地面に目を向ける
と、日に日に伸びていく背が高い草花が育つ前にと、小さな花たちが競うように咲いていきます。直立
した茎の上に紫の花をつけているカキドオシは、花が終わるころには茎が地を這うように伸びていきま
す。その茎が垣根を突き抜けるほどの勢いで伸びていく様子にちなんで「垣通し」と名付けられたのだ
そう。地面に張り付くように濃い青紫の花をつけているのはキランソウ。この植物の「地獄の窯の蓋」と
いう別名は、いろいろな病気によく効く薬草だったため「どんな病人も治して地獄の釜に蓋をする」とい
う意味で名付けられたのだとか。植物の和名や別名は植物の特徴をとらえてつけられた面白いもの
がたくさんあるので、これはと思ったらインタネットで名前の由来を調べてみましょう。...