4月になってようやく春の兆しが現れます。それがスイセンです。一般的に春の兆しは3月前半の梅ですが、ここ小板集落ではそれが3月後半に咲く昔の園芸種で現在野生化しているスイセンです。

 このスイセンの季節が終わる4月初旬から連休に向けて、山は一気に色づき始めます。山吹色とはこの季節のためにあったのかというほど、微妙に色の異なる多数種類の白、黄、緑が現れます。まさに芽吹くという感じです。これが下界の半分の期間で一気に集落の下から周りを囲むなだらかな山麓を駆け上がっていきます。

 そして、仕上げは、ゴールデンウィークあたりの山桜の開花です。いろいろな種類の山桜が集落の中や山麓に点在しています。そのため、花の咲く時期が異なっていますが、そのフィナーレとなるのがゴールデンウィークごろとなります。まさに一か月遅れの桜です。

 そして、その後、五月後半に向けて数多くの種類のあった白・黄・緑は、一つの濃い緑に統一されて行きます。そうなると、いよいよ夏へのスタートダッシュが始まります。梅雨までの間、天気は安定し、晴れが多くなります。快晴の日などは夏並みの気温になります。