６月中旬から７月後半ごろまで、小板まきばの里の周辺では夜空を舞うホタルが見られるようになります。手が届くほど近くを独特の冷たい光を放ちながら舞うホタルを見られるのは梅雨のこの時期だけ。ホタルが飛びやすいタイミングを狙って、ホタルを鑑賞してみましょう。
光るホタルの代表的な種類は、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
ゲンジボタルは小板集落では６月中旬から７月初め頃まで見られます。一番体が大きくて２秒ごとに点滅しながら曲線を描いて飛ぶのが特徴です。幼虫は流れがある川に棲む巻貝の一種のカワニラを食べて育つので川の近くで見られます。
ヘイケボタルはゲンジボタルより２週間ぐらいしてから飛び始めるのですが、田んぼが少なくなった小板集落ではほとんど見られなくなりました。ゲンジボタルより一回り小さくて２秒ごとに点滅しながら直線的に飛ぶのが特徴です。幼虫はため池や田んぼ等流れがない水に棲む貝を食べて育つので、田んぼの近くで見られます。
ヒメボタルは小板集落では７月初旬から７月後半ごろまで見られます。体長7ｍｍ程の小さなホタルで、チカチカと短い間隔で点滅するのが特徴です。幼虫は山に棲むカタツムリを主食としているので、山の斜面で見られます。
ホタルの活動のピークは１回目が日没後１時間ほどたった夜8時から9時頃。そのあと夜11時頃、午前2時ごろと計３回活動のピークがあると言われていますが、１回目のピークが一番多く飛ぶのでおススメです。
ホタルは寒い、明るい、雨風が強いのが苦手で、生暖かく感じられる曇った夜が大好きです。また、蛍の時期は日が暮れると天の川が東の空に見え始めるので、晴れて月明りがない夜は、天の川と天の川の南の端に立ち上がったさそり座を一緒に楽しむことが出来ます。
梅雨時期の穏やかな夜はホタル観賞をしてみませんか？
